
バァガヴァッドギーターは世界観を理解するとそんなに世間で認識されているような難解な書物ではありません
むしろ根源的な人生に役立つスピリチャルな教えに富んだ聖典です。
この11章32節は世界的に有名なのですが、それは原爆の父オッペンハイマーがヴァガヴァッドギータに研究へ抱いていた葛藤への答えを得てこの一節に感化されたからです。
舞台は戦場でアルジュナ王子は親族と戦おうとしているシーン、アルジュナは王子に向かいこう言います。
śrī-bhagavān uvāca
kālo ’smi loka-kṣaya-kṛt pravṛddho
lokān samāhartum iha pravṛttaḥ
ṛte ’pi tvāṁ na bhaviṣyanti sarve
ye ’vasthitāḥ praty-anīkeṣu yodhāḥ
バガヴァーン語る。――私は『時』である、諸々の世界の大破壊者である。私はすべての人々を滅ぼすためにここに来たのだ。汝ら(パーンダヴァたち)を除いて両軍の戦士はすべて
殺されよう。
ヴァガヴァーンとは神、つまりここではアヴァター(神の化身)であるクリシュナのこと、
そしてそのクリシュナが、神は「時」であり、そしてそれは全てを滅ぼす破壊者である
と言ってるんですね
この「時」とは時間のことです
わたしたち万人には平等に、誰しもが同じ私たちを殺すことのできる存在に追われているということなのですが、
いずれこの世の全てのものは遅かれ早かれ滅びますよね。
何一つ例外なく、すべてはいつか「死にます」
それは時によるものです。
この世界は移り変わる無常ーつまり、普遍ではなく、一時的なものだということなんですね。
これがインドのスピリチャルの世界観でギーターを理解するのにとても重要なポイントです
神ー真実、真我、愛、それらは普遍です。
ですがこの生、わたしたちの人生というのは死によって常に移り変わるんですね。
そしてその私たちを殺す絶対に捕まえることのできない存在、それは神そのものだと言ってるんですね。
そして、その神がどっちにしても
あなた側の軍隊も、
相手側の軍隊も
両方滅ぼすので、(死が)
案ずることはない!
といってるんです。
ちょっとかんがえると面白い説得力ですけど
アルジュナは戦士として戦場にきました。正義を守るためにー
そしてクリシュナは
次の33節で「戦い、立ち上がれ!」と続けるんですね
神がアルジュナに諭したこと、
これはつまり
「やるべきことをやることが何よりも大切で、その結果への期待を放棄せよ」ということなんです。
あなたの義務、
あなたの魂の義務
それを選択することが重要なのだと
ゆってるんですね〜
人間はなにか選択できない壁にぶつかった時、
第3の方法をひらめいたりすると言いますが、
何かに悩んだときは、
決断に迷うときは
かならず「崇高な」「尊い」「魂のやるべきこと」ってなんだろうな?
と思って選択してみてください。
その時私たちは
スピリチャル的に成長できます
なぜなら、より尊い方を取るとき、私たちが魂の義務を果たす時
それはいつも「Selfless:無私」に近づくからです
今日はちょっと講義的な内容でした^^