摂食障害やADHDを抱える方にとって、感情の扱いは特に難しい課題です。
心の中で湧き上がるもやもやした感情や不安感をどうにかしようとすると、ついつい過食や多動といった行動に置き換えてしまいがちになります。しかし、本当の解決策は「何もしない」「受け入れる」という意外なところに隠れているかもしれません。
今日はその【受け入れ】・【受容】に関して深く掘り下げてみます。
まず大切なのは、衝動や強いストレスが感じた時に、自分が抱えている「もやもや」に気づくことです。
そのもやもやを無理に抑え込もうとしたり、すぐに解決しようと焦るのではなく、まずは「ただ気づく」ということから始めます。
ここで重要なのは、その感情を過食や多動などの行動に置き換えないことです。
本来、感情に圧倒されてしまうとき、最も効果的な対処法の一つが「瞑想」です。
しかし、ADHDさんや摂食障害がある方というのは、瞑想が入っていくのが苦手だったり、なかなか集中できない日もあるでしょう。
そんなとき、気づきのスイッチを入れるためにおすすめなのは、
視野を広げ、「ズームアウト」する方法です。
大きな視点で見つめる、ということなのですが、
例えば、高層ビルや巨大な建物を眺めたり、海や山など広大な場所を訪れてみたりして、
「こんな自分はちっぽけな全体の一部なんだ」という自分の視点を大きく持つこと。
自分の存在を大きなスケールで考えることで、一時的な感情の揺れやもやもやが
目の前に迫る切迫したストレスではなく、もっとライトで小さく感じられるようになることがあります。
また、自分自身の感情の起伏や感受性の強さを「直さなければいけない問題」として捉えるのではなく、単なる「気質」だと受け入れてみることも大切です。
それは言い換えれば、メンタルの波、そのようなリズムがある女性的なことであったり、感受性の強い人は特に、どうしようもないことでもあるからです。あなたの個性の一部と言ってもいいかもしれません。
感情の揺れは誰にでもあり、それ自体が問題なのではありません。その揺れや感受性が自分の特性であると受け入れられるようになったとき、心は徐々に穏やかになり、過食や多動に頼らない感情の対処法が自然に身についていくでしょう。
あなたの感情は否定するものではなく、
寄り添い、受け入れるものであることを忘れないでいましょう。
自分を好きになれなくても、自分を大切にすることなら、なんとなくできそうではないですか?
そのように、否定の行動パターンをやめ、視点をかえることで、自分の感情への対処を受け入れ、自
分のこころをやすませるというのも自分を大切にする行為です。
With Love,
Sera