
ADHDやHSPは繊細で敏感、そのため感情に圧倒される時や、感情に振り回される時があります。
感情的になってしまったり、感情に振り回され気分を害して1日中おちこむ、とかドッと疲れてしまうといったことはないでしょうか
ADHDやHSPの人は、繊細で敏感だからこそ、感情に圧倒されることがよくあります。
突然気持ちが高ぶったり、怒りや不安に飲み込まれたり、ちょっとしたことで深く傷ついてしまうこともあるでしょう。気分が乱れると、1日中落ち込んでしまったり、エネルギーを消耗しすぎてぐったりしてしまうことも。
感受性が豊かであることは素晴らしい強みですが、その反面、感情の波に振り回されることはとても疲れるものです。そんなときこそ、タオ(道)の考え方をヒントに、感情とうまく付き合う方法を考えてみましょう。
タオが教える「感情はただの流れ」
「感情」とは私たちの気分をも左右する強力なものですが、タオの教えでは、感情はあくまで一時的な「現象」「流れ」であり、決して私たちの本質ではないとされています。特にADHDの人は、思考が暴走しやすく、HSPの人は細かい刺激にも強く反応しやすいため、現実と心の中の物語が入り混じり(想像力も豊か)、強いストレスを感じることがあります。
しかし、タオの智慧では大切なのは「感情」と「現実」を切り離し、ただ観察すること、です。
感情は外部の出来事や内部の思考によって引き起こされる「反応」にすぎません。
私たちはしばしば、目の前の現実ではなく、頭の中で作り上げた物語に囚われてしまい、実際以上に苦しんでしまうのです。怒りや不安、悲しみが押し寄せたとき、それを「自分そのもの」として同一視するのではなく、「これは今、私の中を流れているだけの感情だ」と客観的に眺めてみましょう。感情を否定する必要はありません。
しかし、そこに巻き込まれて支配される必要もないのです。
「水の流れを生きる」──感情を流す
タオの教えでは、上善は水の如し(じょうぜんみずのごとし)、つまるところ「水のようにしなやかに生きよ」と説かれています。水は障害物にぶつかっても抵抗せず、ただ流れ続けます。 川の流れを無理に止めようとすれば、水は溜まって濁り、やがて洪水のように溢れ出してしまうでしょう。 しかし、自然のままに流れさせていれば、水は静かに進み、やがて穏やかに広がっていきます。
感情も同じです。無理に抑え込もうとしたり、逆に感情に飲み込まれてしまうと、エネルギーが疲弊し、不満や抵抗がのこります。 だからこそ、大きな感情、激しい感情が湧いたときや、感情に圧倒される時、「これは一時的なもの」と認識し、「ただの通り雨」ぐらいに眺める習慣をつけることが大切です。
それができたら苦労しない、と思うかもしれませんが
これは訓練です。
深呼吸をしながら、一歩ひいてみましょう。
「私はこの感情を圧倒的にいまは感じているけれど、それはすぐに流れていく」と意識してみます。
感情はあくまで通り過ぎるもの。今の感情が永遠に続くわけではありません。
タオの智慧を活かし、流れるままにその流れをただ許しておく。そうすれば、感情に振り回されず、より穏やかで自由な心を保つことができるでしょう。ADHDさんやHSPさんはその特性により、 スピリチャルのココロの修行や訓練を積極的にするほうが人生をよりよく満足度の高いものに変えてくれるのです。